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JBIC・JICAが補足調査概要を発表〜お粗末なJICA補足調査に失望


2008年7月11日の第8回新JICAの環境社会配慮ガイドラインの検討に係る有識者委員会にて、JBIC(海外経済協力業務)とJICAの環境ガイドライン実施状況・運用実態調査の補足調査の概要版が発表されました。

JBICの補足調査概要:
http://www.jbic.go.jp/japanese/environ/establishment2/pdf/document08_04.pdf

JICAの補足調査概要:
http://www.jbic.go.jp/japanese/environ/establishment2/pdf/document08_03.pdf

両補足調査は、2008年2月の第1回委員会で公表された実施状況調査・運用実態調査が、被影響住民への聞き取り調査等を伴わない不十分なものであったことが多くの批判を招き、これを受けて実施されたものです。

しかし、両補足調査概要は以下のように不明な点が多く残っています。
(1)調査対象案件の選定基準が不明である
(2)補足調査での被影響住民への聞き取り内容が不明な箇所が多い
(3)補足調査で示された課題の具体的な内容が不明な箇所が多い
(4)補足調査で示された課題が通常業務で把握していたものか、補足調査で明らかとなったものかが不明な箇所が多い
(5)補足調査の結果からJBIC・JICAが考えたガイドライン改訂の課題が不明である

とりわけJICAの補足調査に関しては、報告書が形式的、表面的な内容となっており、「まとめ」に至っては、根拠との関係が不明な部分が多く、恣意的ともとれる記述が散見されます。現地に足を運び、ローカルコンサルタントの協力も得た調査にしては、あまりに薄い内容となっています。

両補足調査は委員や一般参加者からすでに出されたコメントを考慮して完成される予定となっていますが、報告書のドラフトを公開した上で再度意見を受け付けるかどうかは明らかになっていません。JBIC・JICAは、補足調査の報告書ドラフトを公開し、再度意見を受け付けてから最終版を作成するべきだと思います。

「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
田辺有輝

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